投資狂日記

自由を追求するブログ

12月に入り中間配当通知が届く

12月に入り、セブン銀行とカカクコムから中間配当の通知が届いた。

この2銘柄は、奇しくも今のところポートフォリオの中で含み損となっている銘柄だ。他の銘柄は比較的堅調なのに相変わらずパッとしない。まあそれでも利益から配当をいただいているのだから良しとするべきだろう。

 

今日の日経新聞朝刊の記事で「毎月型投信の分配金の過半は元本から」というのがあった。そもそもいまだにこういった投信に人気があるというのが不思議でならない。「貯蓄から投資へ」というが、投資したのに手数料が取られたうえで元本が分配金として戻ってきているだけというのでは投資という名に値しない。しかも投資した本人がそれに気付いていない。まあ他人のことをとやかく言ってもしょうがないが、こんなに毎月分配型の人気があるのは何か別の理由があるのだろうか。

サラリーマンであれば毎月給料日に収入があるが、定年後にもそういう「決まった日に収入がある」という習慣が欲しいのかもしれない。不動産投資もそうだ。だがそのために多額の金額を投入するというのはとても危険だと思う。

 

 

銘柄を選ぶにあたって重視していること

株式投資にはいろいろ手法があるが、私は個別銘柄をじっくり選別するスタイルをとっている。インデックス投資家からみれば経済合理的ではないと思われるだろうが、私にとって個別銘柄を選ぶというのはその合理性を上回る楽しみがあるのだ。

 

では、その銘柄を選ぶにあたって重視していることは何か。

私はまず、ROE自己資本利益率)が高いことを挙げる。日本企業はROEが低いと言われているが、個別に見ていくと案外そんなことはないと感じている。ちなみに私が今現在保有している株式銘柄のROE実績は以下のとおりだ。

カカクコム 45.21%

あみやき亭 12.99%

サンマルクホールディングス 10.80%

クイック 26.98%

ウェザーニューズ 17.87%

日進工具 14.87%

ロゼッタ 13.03%

ピープル 19.12%

セブン銀行 13.98%

エーアイテイー 21.90%

全体平均のROEよりはだいぶ高い企業を選んでいる。

だが、ROEが高ければいいわけではない。これにもう一つ条件をつけている。その条件は自己資本比率50%以上だ。なぜこの条件をつけるかというと、ROEは負債を利用することでも上昇するからだ。

ROEは、売上高利益率×総資産回転率×財務レバレッジで計算されるが、借り入れなどで負債を増やし自己資本比率を下げることで上昇する。米国企業では自社株買いのため借入をすることもあるらしいが、そういった財務レバレッジROEを上昇させることにすごく違和感があり、本質的ではないと思っている。逆に自己資本比率が高いのにROEが高いということは利益率が高いか資産効率がいいということだ。企業の質という観点では圧倒的にこちらのほうが魅力がある。だからROEが高く、なおかつ自己資本比率が高い企業というのを重視している。

ちなみに先ほどの保有株の自己資本比率は以下のとおりだ。

カカクコム 81.59%

あみやき亭 79.91%

サンマルクホールディングス 79.35%

クイック 64.22%

ウェザーニューズ 90.03%

日進工具 84.15%

ロゼッタ 78.18%

ピープル 77.20%

セブン銀行 20.13%

エーアイテイー 74.21%

自己資本比率は高く財務的には非常に健全な企業といっていい。ただ一つ、セブン銀行自己資本比率が低いが、これは金融業という業種の特性上低くなるもので、それでも銀行としては自己資本比率が高いほうだ。

 

このROE自己資本比率が私にとって銘柄選択の必要条件だ。ここまでは比較的簡単に見つかる。だがこれだけでは十分ではなく、さらに将来性があるかどうか、事業の参入障壁はどうか、ブランドは、キャッシュフローは、などと考えていくと相当絞られてくる。

この過程が面白くて、株式投資を続けている。