投資狂日記

自由を追求するブログ

投資

株式投資の2フェーズ

株式投資には二つのフェーズがあるのではないか。 すなわち、投資する元手である資金をいかに増やすかというフェーズと増えた資金をどう配分していくかというフェーズだ。 株式投資を始める時は大抵資金は少ない。少ないから買えない銘柄もあるし、分散もで…

チャートから将来の株価動向を導き出そうとするのは占いと同じ

最近の日経平均株価の動きから、チャート上では「ミニデッドクロス」や「ダブルトップ」などといった下落サインが点灯しているらしい。マーケットアナリストやテクニカルアナリストといったカタカナの肩書を持った人たちの見解が新聞記事などに掲載されてい…

中国経済への懸念

最近、株価が軟調だ。日本経済とも深く結びついている中国の景気減速懸念が大きいようだ。 その中国では若者の失業率が高まっているが、その失業率の公表を停止すると発表した。都合の悪い数字をなるべく隠したいという意向なのだろうか。それにしても若者の…

決算シーズンに重宝するサイト

決算シーズンになると企業の決算をチェックするのが大変になる。特に、網羅的にざっと大量の決算内容をつかんで候補銘柄をピックアップしたい場合は、ひとつひとつ個別銘柄を追いかけるのでは非効率だ。 そんなとき、決算発表日ごとに網羅的に決算内容を把握…

株式市場の条件反射

株式市場はここ数日で急激に下落した。事の発端は米国債の格付けが下がったことで、これにより米国債価格が下落し金利が上昇した。この金利の上昇が株価の急激な下落をもたらしたわけだ。 こうした反応は、市場の条件反射みたいなものなのだろう。 条件反射…

金利と株価の関係

通常、金利が上昇すると株価が下落するといわれている。 それはなぜなのか。また、現実で本当にそうなっているのだろうか。 マクロ的な視点からはそうかもしれないが、ミクロ視点では案外そうではないことも多いのではないのか。 金利と株価の関係について私…

株価も為替も気分もジェットコースター

今朝は目覚めて早々驚かされた。 日銀が金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の修正案を議論するとの報道が深夜に流れた。これを受けて日経平均先物は夜間取引で急落していた。 昨日は修正はないとの見方が優勢だったからか株価は堅調だっ…

株価の因数分解

今週は重要なイベントを控えている。 米連邦準備理事会(FRB)は25〜26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。欧州中央銀行(ECB)は27日に理事会があり、日銀も27〜28日に金融政策決定会合を開く。 さらに、8月になれば企業の決算発表が本格化するため、…

2023年前半の振り返りと今後の展望

今年も半分が過ぎた。コロナ禍から通常の生活に戻る過程でもあった。そしてインフレの波が押し寄せる半年となった。 そんな中、株式市場で株価は上昇してきた。何といっても海外投資家が日本株を買い始めたことが大きい。特にバフェットの存在は強力な後押し…

新しい株価指数「JPXプライム150」は注目に値する

日本取引所グループ(JPX)は先日、新しい株価指数「JPXプライム150」の算出を開始した。 この指数は構成銘柄が厳選されていて、日本企業の時価総額トップであるトヨタすら選ばれていないことで興味深いものとなっている。 JPXプライム150のコンセプトは、日…

銘柄の選定と剪定

私の株式投資は個別株が中心で、自分が好む銘柄を選んでポートフォリオを構成している。 いわば銘柄の選定に注力しているわけで、どうしても個々の銘柄単位で考えてしまう。それでもいいのかもしれないが、最近の日経平均株価が急上昇しているにもかかわらず…

消費される「投資」

食料品の値上げが度々ニュースになっている。 銀座の高級時計店が白昼堂々強盗に襲われるという衝撃的な事件があったが、強盗が狙うのは現金そのものでなくなっている。そして、ポケモンカードが異常な高値で取引されるようになり、販売店が強盗事件に巻き込…

株主総会をみれば株式市場への上場がふさわしい企業かどうかがわかる

株主総会シーズンだ。最近は株主総会で株主提案が増えているようだ。 昨日はコスモHDの株主総会が話題になった。あの旧村上ファンドの村上氏が関わる投資会社シティインデックスイレブンスとコスモHD経営陣が激しく対立したという。 コスモ側は買収防衛策の…

株価の予想に膨大な労力をかける意味があるのか

インデックス投資がかなり普及してきて、株価の予想に膨大な労力をかける意味はないとする意見もある。そして株価予想の労力をかけたとしても直接的に何かを生産して富を増やすわけでもない。 確かに一理あり、否定するものではないが、かといって全面的に賛…

需要拡大の余地

会社四季報の最新版を今読んでいる。 するとコメントに「継続前提に重要事象」や「疑義注記」といった記載が結構目に付く。 「継続前提に重要事象」とは、決算書に「継続企業の前提に関する重要事象等」記載がある企業で、「疑義注記」は「継続企業の前提に…

近頃の日経平均株価上昇はバブルか否か

日経平均株価の上昇が続いている。バブル後の最高値を上回ったことから、これまでの局面とは異なる領域に入ったといえるのかもしれない。 一方で、この急激な上昇がバブルなのではないかと警戒する向きもある。あのバブルの水準を超えてきたのだからバブルを…

日経225ミニオプション取引をやってみた

日経225ミニオプションの取引が始まるという記事を先日書いた。そして先週と今週で実際に取引をしてみた。 先週の月曜日には、6月第1週限の権利行使価格32,250円コールと30,250円プットを2枚ずつ売った。ショートストラングルという戦略で、簡単にいうとSQ日…

長期投資が途切れるとき

「積立王子」と呼ばれるセゾン投信の中野晴啓会長が退任すると報じられ、波紋を広げている。中野会長は直販で地道に投資信託残高を伸ばしてきたが、親会社であるクレディセゾンの林野会長は金融機関との連携によって幅広く販売していきたい意向があり、両者…

「みんながそうしているから」という理由は最も危うい

日経平均株価が上昇している。それもかなりの勢いだ。こういう雰囲気になると株式投資に興味を持つ人が増えてくる。 そして現在の日本ではインデックス投資が主流になりつつある。誰も彼もがインデックスだ。しかも米国株に関心が向かっていて、米国株のイン…

信託型ストックオプションの「給与」扱いに思うこと

信託型とよばれるストックオプション(株式購入権)について、国税庁は税率が最大55%になるとの見解を示した。企業側は権利を行使して得た株式の売却に対して20%の税金がかかると認識していたため、国税庁の出した見解に困惑しているという。 国税庁としては…

妻のポートフォリオにみる長期投資の成果

私の妻も株式投資をしていて、このブログでも度々そのポートフォリオを記載している。 振り返ってみると、ちょうど約1年前に記事にしていた。 www.crazy-investor.jp そのポートフォリオは現在どうなっているか。 株式評価益が+64.37%となっている。昨年は…

オプション取引という知的ゲーム

あまり注目されていないようだが、今日から日経225マイクロ先物と日経225ミニオプションの取引が始まった。 日経225マイクロ先物は、日経225先物を100分の1にマイクロ化したものだ。これまで日経225先物を10分の1にした日経225先物miniがあるが、さらに小口…

「育てる」という感覚

小学生の娘は今、インゲン豆を育てている。というか、はじめは豆から芽が出るのを観察することが目的だった。シャーレに水を浸した脱脂綿を敷き、そこに豆を置いて発芽するのを毎日見守っていた。そしてついに芽が出始めると、娘はとても喜び、その芽の成長…

日本企業の経営陣について思うこと

企業について分析しようとするとき、事業内容やビジネスモデルそして財務数値などを調べるが、経営陣がどんなメンバーなのかというのも知っておく必要がある。 日本企業の取締役会というと、最近では社外取締役とか女性取締役が話題になる。もちろんそれも大…

気付けば日経平均株価30,000円台へ

ここ最近、なんか妙に日経平均株価に勢いがある。今日は3万円台に到達した。 低金利が続いていること、PBR1倍割れ企業の変革期待、そしてバフェットの日本株買い宣言による影響もあるであろう海外勢の買い越しなど様々な材料がある。 だが、浮かれるのは禁物…

勢いと地力

保有銘柄の決算発表は終わった。 決算は株価に影響を及ぼす要因の一つだが、もちろんそれだけで決まるわけではない。多くの要素が絡み合っているからこそ株式投資は一筋縄ではいかないわけだ。 株価=RER×1株利益 と一般に表されるが、この式はシンプルなが…

決算で考えること

今週は保有銘柄の決算発表が多い。 その決算発表を見て一喜一憂してしまうものだが、そうした感情に流されて株式を売買してしまうことは非常に危険だし、成功からは程遠くなりがちだ。そしてもっと厄介なのは、決算内容とそれを受けた株価の動きが噛み合わな…

不正は衰退への兆し

ダイハツ工業で不正が明らかになった。海外向けに開発した車で安全試験の認証手続きを欺いたという。 この出来事がより深刻だと思うのは、ダイハツ工業がトヨタグループの一角だからだ。トヨタ自動車は日本企業で時価総額最大の企業であり日本経済での存在感…

地上から空へのシフト

昨日、NHKのクローズアップ現代で「空飛ぶクルマ」を取り上げていた。これは「投資の種」になると瞬時に思った。 日本のみならず世界で開発競争が続いていて、近い将来に移動革命が起きて暮らしが一変する可能性がある。 これは同時に自動車産業にも多大な影…

株主還元の質

最近では日本企業でも株主還元を強く意識するようになってきている。でもその株主還元は、量としては増えたとしても質としてはどうなのだろう。 株主還元とはそもそも何か。 配当や自社株買い、それと株式分割や株主優待などもある。だがその根本は、企業が…