投資狂日記

自由を追求するブログ

考えごと

ふるさと納税は本当にお得なのか

ふるさと納税で駆け込み寄付が増えているらしい。 10月からふるさと納税にかかった経費の算定対象が拡大されるため、返礼品を受け取るのに必要な寄付額を引き上げる自治体が増えるからだ。ふるさと納税では返礼品の調達や送料、仲介サイトへの広告費などの経…

インフレ税を意識する

今年初めにこんな記事を書いた。 www.crazy-investor.jp 先週、日銀は金融緩和継続を維持するということを決定したが、今度は政府が経済対策を打ち出すらしい。 その対策がどういうものになるかはわからないが、結局はバラマキのようなものになるのだろう。…

自分の価値基準で自分の価値はわかるのか

投資するようになってから価格と価値の違いについてずっと考えている。 価格とは何か。 価値とは何か。 投資ではこの価格と価値の違いを認識して、その差から利益を生み出すことが肝だと思っている。 なので、何かしらの価値基準を持つ必要がある。 その価値…

スポーツビジネスの潜在力

近頃スポーツの話題が多い。 プロ野球メジャーリーグで大谷翔平選手が見せた活躍に興奮する中、怪我によって今シーズンが事実上終わってしまったことにガッカリしてしまった人は多いに違いない。 バスケットボールでも日本代表が躍進を見せた。それに続くか…

新型iPhoneで考える価格と価値

アップルが新型スマートフォン「iPhone15」シリーズ4機種を発売すると発表した。日本での価格は最低価格でも10万円を超え、最上位機種では20万円近くとなる。 スマートフォンはすでに成熟化しており、性能による差はほぼ感じないほどになっている。そのため…

信用を削る企業、信用を積み上げる企業

企業のガバナンスに関連する事件が多発している。 ビッグモーターによって世間は中古車業界へ厳しい目を向けるようになり、同業のネクステージにも疑惑が浮上した。 そしてビッグモーターの不正を知りながらも取引継続の判断をした損保ジャパンの社長が辞任…

日本株の売買手数料無料化

SBI証券と楽天証券が日本株の売買手数料を無料にすると発表した。 これはかなりインパクトがある。証券会社にとって売買手数料は重要な収入源である一方、投資家にとっては悩ましいコストでもある。 売買手数料が無料となれば、投資を始めやすくなり裾野が広…

不安への対応

福島第一原発の処理水放出を巡って様々な反応がある。 中国の反応は、処理水の安全性の是非というよりも別の側面、すなわち台湾問題などでの米中関係の悪化が関係しているとみたほうがいい。 韓国で反対しているのは野党関係の人々で、そもそも対日批判する…

チャートから将来の株価動向を導き出そうとするのは占いと同じ

最近の日経平均株価の動きから、チャート上では「ミニデッドクロス」や「ダブルトップ」などといった下落サインが点灯しているらしい。マーケットアナリストやテクニカルアナリストといったカタカナの肩書を持った人たちの見解が新聞記事などに掲載されてい…

もし違う道を歩んでいたら

これまで生きてきた中で数えきれないほどの選択をしてきた。また、選択の余地がなく、なすがままに時をやり過ごさなければならないときもあった。 その結果、今がある。 でも、もし違う選択肢を選んでいたら今頃どうなっていただろうと想像することがある。 …

中国経済への懸念

最近、株価が軟調だ。日本経済とも深く結びついている中国の景気減速懸念が大きいようだ。 その中国では若者の失業率が高まっているが、その失業率の公表を停止すると発表した。都合の悪い数字をなるべく隠したいという意向なのだろうか。それにしても若者の…

決算発表が一段落して思うこと

世の中が夏休みモードに入り、株式市場も夏枯れ相場となる。そして企業の決算発表も一段落した。 決算発表をざっと見回してみた印象はどうだったか。 売上は増加したものの、利益は減ったという企業が目立ったように感じる。 物価上昇の影響を受けて値上げす…

ブログ記事の有料化について

はてなブログで記事の有料販売が可能になった。 これによって専門的なコンテンツなどを提供できる人にとっては、ブログで収入を得られる可能性が広がったことになる。 ただ、記事内容でお金を取るとなると当然ながらそのクオリティが求められるし、記事内容…

株式市場の条件反射

株式市場はここ数日で急激に下落した。事の発端は米国債の格付けが下がったことで、これにより米国債価格が下落し金利が上昇した。この金利の上昇が株価の急激な下落をもたらしたわけだ。 こうした反応は、市場の条件反射みたいなものなのだろう。 条件反射…

興味の深掘り

私の娘は中学3年で高校受験を控えている。この夏休みも塾の夏期講習へ行っていて、さらに学校の部活もあってかなり忙しい生活だ。 高校受験の勉強として塾の夏期講習を受けるのは定番となっているが、一方でそういう勉強がこの先どれくらい意味を持つのか考…

不正が起きる組織

ビッグモーターの保険金不正が明るみになって世間を騒がせている。 不正が行われるようになった背景には上層部からの厳しいノルマがあり、それを達成することを強く求められたことにある。 不正が起きる組織というのはだいたい似ている。 上層部が現場の人間…

成功することよりも幸福であるほうがいい

巷では「成功」という言葉がある種の影響力を持っている。 成功とは、物事を目的どおりに成し遂げること、物事をうまく成し遂げて地位や名声を得ることなどを意味しているが、多くの人がこの「成功」を手に入れるため血眼になっている。また、そういうニーズ…

2023年前半の振り返りと今後の展望

今年も半分が過ぎた。コロナ禍から通常の生活に戻る過程でもあった。そしてインフレの波が押し寄せる半年となった。 そんな中、株式市場で株価は上昇してきた。何といっても海外投資家が日本株を買い始めたことが大きい。特にバフェットの存在は強力な後押し…

憶測と思惑

為替市場で円高方向へ振れている。 米物価指標が市場予想を下回り、インフレ圧力が低下したことでFRBの追加利上げは7月で最後なのではないかという憶測が広がっている。 また、日銀が大規模金融緩和政策を見直すのではないかという憶測も加わって相場での動…

気候の脅威

暑い。とにかく暑い。 本格的に暑くなるのは梅雨が明けてからというのがこれまでだったが、もはや梅雨も関係なく暑い日がやってくる。思えば6月も暑かったし、5月にもかなり暑い日があった。 そしてその影響もあるのか、豪雨が連発し、洪水や土砂崩れが毎年…

行政のデジタル化へのモヤモヤ感

7月上旬は、運営している法人(合同会社)で社会保険料の算定基礎届提出と源泉所得税の特例納付という手続きがある。 一昔前はすべて書面で行っていたものだが、税金関係についてはほぼ電子化されて紙をほとんど使わなくなった。なので源泉所得税の納付もパ…

株価の需給という狙い目

株式市場で日経平均株価が続落している。 上場投資信託(ETF)の運用会社が分配金の支払いに備え株価指数先物などを売るらしく、またそれを見越して投機筋が先回りして売る動きがあるらしい。 株価の動きを分解すれば、株式市場での動きと企業業績など企業側…

法秩序が崩れるリスク

1年ぐらい前に以下のような記事を書いた。 www.crazy-investor.jp ウクライナ侵攻を続けるロシアでは国内でプリゴジン氏の反乱騒ぎが起きるなど情勢がさらに混沌としている。 ロシアでは民間軍事会社という不思議な組織が存在し、しかも明確な法によって規制…

余桃の罪

ロシアで民間軍事会社ワグネルを率いるプリゴジン氏が反乱騒ぎを起こしたものの、あっけなく終わってしまった。だが、権力者であるプーチン大統領の権威を傷つけた形になり、今後プリコジン氏の先行きはあまり明るくないのではなかろうか。 この事件から「余…

消費される「投資」

食料品の値上げが度々ニュースになっている。 銀座の高級時計店が白昼堂々強盗に襲われるという衝撃的な事件があったが、強盗が狙うのは現金そのものでなくなっている。そして、ポケモンカードが異常な高値で取引されるようになり、販売店が強盗事件に巻き込…

株主総会をみれば株式市場への上場がふさわしい企業かどうかがわかる

株主総会シーズンだ。最近は株主総会で株主提案が増えているようだ。 昨日はコスモHDの株主総会が話題になった。あの旧村上ファンドの村上氏が関わる投資会社シティインデックスイレブンスとコスモHD経営陣が激しく対立したという。 コスモ側は買収防衛策の…

株価の予想に膨大な労力をかける意味があるのか

インデックス投資がかなり普及してきて、株価の予想に膨大な労力をかける意味はないとする意見もある。そして株価予想の労力をかけたとしても直接的に何かを生産して富を増やすわけでもない。 確かに一理あり、否定するものではないが、かといって全面的に賛…

衆議院解散見送り

昨日、岸田首相が衆議院解散を見送ることを明言した。解散になれば株高になりやすく、最近の株高の勢いをさらに加速させることも期待できたがそうはならなかった。 広島サミット後の支持率水準なら絶好のタイミングだったものの、首相秘書官である長男の不祥…

日経225ミニオプション取引をやってみた

日経225ミニオプションの取引が始まるという記事を先日書いた。そして先週と今週で実際に取引をしてみた。 先週の月曜日には、6月第1週限の権利行使価格32,250円コールと30,250円プットを2枚ずつ売った。ショートストラングルという戦略で、簡単にいうとSQ日…

長期投資が途切れるとき

「積立王子」と呼ばれるセゾン投信の中野晴啓会長が退任すると報じられ、波紋を広げている。中野会長は直販で地道に投資信託残高を伸ばしてきたが、親会社であるクレディセゾンの林野会長は金融機関との連携によって幅広く販売していきたい意向があり、両者…